「つみきのいえ」の加藤久仁生監督による
アカデミー賞受賞後初のCM作品が完成

積水化学工業株式会社 住宅カンパニーは、セキスイハイム40周年TV-CMシリーズとして、日本人初の米国アカデミー賞短編アニメーション賞(09年「つみきのいえ」)を受賞した、加藤久仁生監督によるアニメーションCM「つづきを考える物語-春-」篇を2010年4月18日(日)から全国でオンエア開始した。声優を担当したのは、「ハイムさん」のイメージキャラクターでお馴染みの阿部寛さんだ。
同社が掲げる「エコのつづき」、「サステナブル(=持続可能性)」というテーマ。決して堅苦しいものではなく、世の中に暮らしている人々がごく普通に考え、行動を起こせることだというメッセージを、加藤監督のアニメーションと阿部寛さんのナレーションを通じて訴求する。
新CM「つづきを考える物語-春-」篇の登場人物は、片田舎に暮らす父と母、娘、息子の4人家族と1匹の愛犬。大学進学を控えた娘が、実家を出て、上京する春の1日から物語が始まる。何も変わらないと思われた家族に訪れた、日常のゆるやかな変化。その日を境に、家族一人一人がゆっくりと成長していく様子が、移ろい行く四季の自然の中でシンプルに描かれている。
なお、同篇のディレクターズカット版(70秒)が2011年3月まで、セキスイハイム40周年のホームページ上(http://www.sekisuiheim.com/heims40/)で限定公開される。

アフレコ収録は4月上旬、都内のスタジオで行われた。赤ペンを片手に、監督からの助言や自分なりのポイントを台本に書き込みながら、収録に臨んでいた阿部さん。監督やスタッフの「短いセンテンスに万感の思いを込めて頂くことで、作品をより芳醇なものにしたい」という想いを汲んで、言葉の言い回しやアクセント、ちょっとした間の取り方など、細部にもこだわって演じていた。時には「このセリフを何回か続けて言わせて下さい」と提案し、微妙にニュアンスが異なる言い回しを連続して披露したりなど、丁寧かつ真摯に取り組む姿勢が印象的だった。
■阿部寛さん&加藤久仁生監督インタビュー
Q.アフレコはいかがでしたか?
加藤監督:長年阿部さんが演じているハイムさんというキャラクターが、家族4人の物語を、優しい語り口で、誰かに語りかけるというものが作れたらいいなと思っていました。今回はすごく短いナレーションでしたが、本当にいい声をいただいたと思っています。
阿部さん:監督の絵は何ともあったかくて、だけどちょっと寂しい不思議な世界を持っているので、そこにどれだけ自分が自然な感じで入り込めるかというのが、今回の課題でした。最初は不安もありましたが、監督にそう言っていただけて何よりです。
Q.CM制作にあたって意識したことがあればお願いします。
加藤監督:「つづきを考える」ということが一つのテーマ。ただ、あまり大げさに何かを主張するよりも、シンプルなテーマと絵柄の物語を、一年を通して描いていくことで、何かを考える一つのきっかけになるんじゃないかなと。今の日本は、家族の形や生活スタイルがものすごく早い速度で変わっています。そうした中で、これからたくさんのことをきちんと考えていかないといけない。そういうメッセージを家族のちょっとした変化に重ねて、今回の物語を制作しました。ただ、シンプルに描くということは、いろんなものを削ぎ落としていく作業なので、どこまで絵柄を簡略化するのかを探るのに、意外と時間が掛かってしまって、その点は苦労しましたね。春篇ができたばかりですが、これから一年かけてCMを作っていくので、気軽に楽しんでいただければと思います。

